御由緒

高知大神宮

明治維新後に祭政一致の機運が盛り上がる中、政府方針『大教宣布』の御発布により全国で神宮崇敬の組織化が進みました。
高知県では明治6年に神宮奉斎会高知支部を創立、県下七郡に亘って数多くの神風講社員が結集すると、神宮崇敬・敬神尊皇の志気は大いに高まり、 明治11年には神宮司庁の許可を得て神宮御分霊奉迎神殿の建立が始まりました。
翌年6月10日に神宮御分霊御奉迎のために伊勢へ向けて出発、同月21日に内宮第一の御門に於いて御分霊式が斎行され、 御分霊の神輿を奉戴した一行は滋賀、京都、大阪を経て瀬戸内海を渡り、険しい四国山脈を踏み越えて、7月8日に新築された神宮高知教会所へ到着、 直ちに鎮座祭を斎行しました。この時に記帳された人名は実に7万人を超えるものとなり、街の呉服店からは裃や袴地が全て売り切れたという話が残るほどの盛況でありました。
明治15年11月には御来高されていた当時の神宮祭主・久邇宮朝彦親王の御参拝もあり、高知県に於ける伊勢信仰の中心神社として崇敬されて今日に至っています。
御神徳は広大無辺にて、特に「幸せを呼ぶものごとの始まりの神様」「繁栄と幸せの神様」として信仰を集め、新生児の名付、起工式、開店・開業式、婚礼式、厄除、交通安全、先祖祭などで有名な神社です。

御祭神

            

当社の主祭神は、神宮内宮と同じ天照皇大神です。
相殿神には豊受大神、猿田彦大神を始め、次の大神等が祀られています。

【 主 祭 神 】
 天照皇大神( あまてらすすめおおかみ )
 最高貴神で神々を統べる皇室の御祖神

【 相 殿 神 】
 豊受大神 ( とようけのおおかみ )
 諸業繁栄・五穀豊穣・家事全般の守護神
 猿田彦大神( さるたひこのおおかみ )
 天孫降臨の際に道案内をなさった厄難除けの神
 級長津彦神( しなつひこのかみ )
 風の神。農林水産業の守護神
 級長戸辺神( しなとべのかみ )
 風の神。農林水産業の守護神
高御産霊神( たかみむすびのかみ )
 天孫守護・政治・武力に関わる神。縁結びの神ともされる
神産霊神 ( かみむすびのかみ )
 農耕・生命の神。転じて健康長寿へと導く神
生産霊神 ( いくむすびのかみ )
 精神活性の神。転じて子供の成長を守護する神
足産霊神 ( たるむすびのかみ )
 生命力を活発にする神。転じて回復や病魔退散の神
魂留産霊神( たまつめむすびのかみ )
 心と魂を安定させる神。気持ちを落ち着かせる神
大宮乃賣神( おおみやのめのかみ )
 雅楽舞踏の神。神殿の警護、商いや酒造を司る神
大御膳神 ( おおみけつかみ )
 食物に関わる神。転じて料理人を守護する神
辞代主神 ( ことしろぬしのかみ )
 託宣の神。転じて智慧の神。釣りの神ともされる
<◎表記の神々は皇室を守護する「八神殿の神」。>

大神宮とニワトリ

ニワトリ

日本最古の文献である『古事記』にて、天照皇大神が天岩屋戸にお隠れになって世界が暗闇に包まれたときに、八百万の神(大勢の神々)が天照皇大神を呼び戻そうとした逸話があります。
その中に「常世長鳴鳥(とこよのながなきどり)を集へて鳴かしめて…」という場面があることから、現在では常世長鳴鳥の子孫と考えられるニワトリを天照皇大神の近くに侍らす神社が多く見られ、当宮も その1つです。
ニワトリの鳴き声は朝日を呼び出すものであり、その後も天照皇大神(太陽)に付随する象徴【御眷属】として扱われています。

境内案内図

高知大神宮境内案内図             

◆北面の追手筋(日曜市を行っている筋)側からは入れません。南面に回って金の大鳥居からお入りください。
◆大鳥居をくぐって直進すると月極駐車場になっていますので、御参拝の方は大鳥居をくぐって左折、砂利のところへ車両を停めて下さい。
※駐車台数には限りがあるため、満車の場合は近隣の有料駐車場をご利用ください。
◆よさこい祭り期間中は、前の道路が大変込み合います。祈願の予約をされた方は、時間に余裕を持ってお越しください。

高知大神宮・金の大鳥居

大鳥居

手水舎

手水舎

神使鶏舎

神使鶏舎

よさこい稲荷神社

よさこい稲荷神社

光彩殿

光彩殿

高知大神宮待合室

待合室

社務所

社務所

高知大神宮拝殿

拝殿

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